地域密着でこれからも通用しますか?
個人経営者や中小企業は、その経営規模の小さいことや小回りが利くサービスにより地域密着型の経営を実現してきていました。
大企業などは、どうしてもマーケットが大きくなくては、利益が上がらないため、小さなマーケットへの参入がなかなかできない状況だったのです。
しかし、この状況が劇的に変化しているマーケットが既にあります。また、そうでなくとも、劇的に変化するのは時間の問題というマーケットもあるでしょう。
劇的な変化とは、ITの進展により今までの地域密着型の経営が、ITを使った競合他社にあっさりと顧客を奪われてしまうという状況なのです。
IT化による変化
今までの経営なら、電話やFAX1本で、必要な物を調達してくれる地元の企業は、お客にとってはとても助かる存在でした。つまり、多少価格が高かろうと、地域密着型経営がお客にとってメリットがあったわけです。
しかし、ITにより別に地元の企業じゃなくとも、その小さなマーケットへ簡単に参入することができるようになりました。いわば全国いや全世界の企業が競争相手と言っても過言じゃない時代がやってきたのです。
さらに、インターネットの普及率も爆発的に上がり、最近ではコンピューターが比較的苦手といわれる年配の方々の多くもインターネットを利用するようになりました。
このような時代になると、ボタン一つで注文ができるような状態ですから、今日良好な関係を結んでいたお客が、明日には別の会社の顧客になっていてもおかしくないのです。
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